Loggerクラス

S2Containerの中にはlog4jをラップした便利なLoggerクラスがあります。

目次

• 主要クラス
• プロパティファイル
  • メッセージの命名規約
  • メッセージ種別
• log()メソッド
  • log()メソッドの使用例

主要クラス

• org.seasar.framework.log.Logger

Commons Loggingをラップしたクラス(Log4jはCommons Loggingで設定)

内部的には次のMessageFormatterを利用している

• org.seasar.framework.message.MessageFormatter

java.text.MessageFormatと

(S2.3)java.util.ResourceBundle

(S2.4)org.seasar.framework.message.MessageResourceBundleを内部で利用している

以下はSMART deploy対応のメッセージバンドルを定義しているクラス

• org.seasar.framework.message.MessageResourceBundle
• org.seasar.framework.message.MessageResourceBundleFacade
• org.seasar.framework.message.MessageResourceBundleFactory

プロパティファイル

Loggerの出力メッセージを定義するファイルです。

• XXXMessages.properties

「XXX」がシステム名になる。

• XXXMessages_ja.properties

日本語対応する場合は、ロケールに合わせたプロパティファイルを用意する。

例：SSRMessages.properties

以下はS2Containerで使用しているメッセージ用プロパティファイルです。

ESSR0001={0} not found
ESSR0002=<{0}> expected:<{1}> but actual:<{2}>
ESSR0003=<{0}> unexpected:<{1}>
ESSR0004={0} not found from {1}
ESSR0007={0} should not be null or empty

メッセージの命名規約

メッセージ[　ESSR0001={0} not found　]は次の規則に沿って作られています。

メッセージ種別(1字)　＋　システム名　＋　連番(4桁)　＝　メッセージ内容

メッセージ種別

メッセージの頭１文字はそのメッセージの種別を表しています。

log()メソッド

org.seasar.framework.log.Loggerのlog()メソッドは2種類あります。

• public final void log(String messageCode, Object[] args)

内部的には次のlog()メソッドの第3引き数をnullにして呼び出す

• public final void log(String messageCode, Object[] args, Throwable throwable)

3つの引数を持つlog()メソッドは、内部でメッセージコードからメッセージ種別を判別し、対応するCommons Loggingのメソッド

（debug, info, warn, error, fatal）を呼び出します。

log()メソッドの使用例

org.seasar.framework.log.Logger.getLogger()メソッドでLoggerクラスのインスタンスを取得します。

    logger.log("DRMI0001", new Object[] { Integer.toString(this.registryPort) });

実際に表示される内容は以下の通り。

DEBUG 2005-06-01 00:44:49,616 [main] RMIレジストリをポート 1108 で作成しました。